構想・製作期間は5年!?小林 望の贈る映画『アンテナ』の魅力とは?

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読書、というものは難しいものだ。ひょっとすると紙の本を読む際などは読書中、五感の全てをたった一文字々々に注ぎ込むことになる。目は文字を追い、手はページを抑え、耳では雑音を拒み、鼻で呼吸を整え、舌で呑み込む唾の味を感じる。なんて並べられた言葉さえも馬鹿馬鹿しい。物語が伝えるべきことは実は極めて簡単なことであるから難調な語彙などを須いるは筆者の甚だ迷惑な単なる趣味に相違ない。

 

今企画の代表者である、監督の小林 望氏は作品の紹介文でこう語っている。

’課題は伝えたいことをできるだけ、楽しくシンプルに見る人に届けること。(中略)

伝えたいことは複雑なものだけれど、それを観る人に楽しみながら考えて貰えたらと思ってます。’(引用)

今作『アンテナ』はそういった作品と観客たちとの関係を改めて見直す思いから端を発している。

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「ポップでジャジーでエレクトロな劇伴」

観客を想定するのなら作品を作者の趣味で固めるのは避けたほうがいいだろう。よほどの芸術性がない限り個人趣味の作品たちはとても観ていられるものじゃない。

その点、映画『アンテナ』では様々な媒体感色を混ぜたもので、古今東西良いところをより集めた制作方針であるという。

小林監督は映画『アンテナ』で内容の他に、作品の雰囲気に拘る。監督の前作トレーラーを観てみると独特な、ともすれば妙な雰囲気が画面から醸しだされてくる。今作ではBGMをKoji Nakamura氏に依頼したことで世界観の表現がより顕著に幕へ現れることだろう。

 

「四文字はなんとなく?それともこだわり?」

監督:小林 望の製作歴(いずれも短編映画)

『アナブレ』2010年


『ロイクロ』2010年


『リメドリ』2010年


『カプセル』2012年

 

「現在公開中のトレーラ」

『アンテナ』自体は既に撮影が八割ほど進んでおり、現在残りの撮影のためにクラウドファンディングを実施している。京都の舞台ではあるが街中のみならず、京の繁き山・川・林などの自然舞台が多く登場する。

 

 

F.B.I.は以前、監督が所属していた映画サークルで今回は協力という形で映画に関わっている

 

物々しい空気から始まる。ニュースキャスターの語りが緊張感を一気に引き上げる。

 

突然の爆発などに驚く市民たち。

 

「別にすきでここにいるわけじゃないのに、いつからか迷い込んでしまった」と嘆くヒロインのナオ

 

冷たい空を眺め、鳥を見舞う男

 

捜査の如何を尋ねる男

 

にやりと笑う商店らしきところの店長

 

「まだ、まだなにも」地面に伏せたまま銃を引く男

 

銃を空に向けて発砲するさまは運動会などを思い出す

 

劇中でヒロインが一心不乱に描きつけた壁は荒々しさのなかの一抹のバランスを物語る

 

劇伴にかける小林監督の気持ちは大きく、現在構成中だという。

物語が進むにつれて、劇伴が変わる。これは実際に鑑賞する際にしか確認できないが、注目必至であろう。そうして目に見えぬ違和感から観客の想像力を動かされる。

 

「人生をフィルムにのせて」

20の頃から映画を撮ってきた小林監督は今作で5作目、長編映画は初の試みであるという。

元は大学の映画サークルに始まり、映像製作会社AOI Pro→東京藝大大学院と道のりを経ている。監督が今作に配合させようとする要素の数々はまさに監督の辿った道のりから拾ってきたように思えてならない。藝大からは演劇の持つ文学性。AOI Pro からはアニメーションの表現の豊かさ・MVの軽やかな映像感覚といった感じだ。

言葉のみで理解するより経験を重んじてきた、それは誰しもが分かるよう、実感のこもった作品になることが期待されるだろう。

小林監督は脚本も担当していて、劇中の主人公と自分自身の主題を照らし合わせてこう語る。

”悩みながら、多くの仲間と出会って考え方を更新して少しずつ作って来たものです。自分自身の成長とともに少しずつ変化していった大切な作品です。

劇中の主人公ナオは何度も自分の絵を描き直します。

「創っては壊して、描いては消して そうすればずっと終わりが来ないから」

僕も、まるでナオのようにずっとこの映画を作り直して来ました。依然、その答えは見つけられませんが、この先時間を賭けて少しずつ進んで行こうと思っています。
この「アンテナ」という作品が完成したら、長い道のりのほんの少しだけ答えに近づくような気がしています。”引用

 

2012から5年の歳月とそこで出会った数々の経験・大学院や製作会社。

それらがいっぺんに詰まった青春の集大成ともいえる映画『アンテナ』 をあなたは観たいと思いませんか?では少しだけ、私と一緒に覗きにいきましょうか。
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